
2011年の冬至に
北見藤女子高等学校 学校長 水野 清哉
生徒の皆さん、クリスマス会ご苦労さまでした。一人ひとりが自分に与えられた役割を立派にこなし、成功のうちに終えることができました。お手伝いにかけつけたPTAの皆さまにも、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、今日は冬至です。この日は太陽の光が最も弱く、そして日照時間が最も短い日であることを皆さんも知っていると思います。そして、今日を境に明日からは日照時間が長くなっていく、太陽の光が輝き始めるのです。
かつて人類は、日本においても西欧においても、太陽を神と崇めていた時代がありました。私たちの祖国は、その名前からも分かるように、日の本(もと)の国として長い歴史を歩んできました。文化や習慣の中に冬至という日の過ごし方として、カボチャを食べることやゆず湯に入ることなどが今に伝えられています。冬至を境に太陽の輝きが回復していくので、陽気の回復、再生を願う日として、農耕民族である先祖たちは冬至を特別な日としたのでしょう。
西欧においても、古くからあった太陽神のお祭りがキリスト教と結びついて、救い主イエスの誕生日クリスマスが制定されたと言われています。キリスト教の人たちは、イエスが復活した日曜日を大切に考えていましたので、太陽の輝きが再び増していく冬至直後の12月25日をイエスの誕生日にしたようです。
復活、再生そして復興。今年ほどこの言葉を耳にした年はありません。この一年、生徒の皆さんも東日本大震災のことで様々なことを考え思い巡らしてきたことでしょう。福島で続く原子力発電所の事故に伴う汚染の影響は、今もなお続いています。多くの方々の尊い命が、日常の生活が失われた大震災の年が、もうすぐ終わります。被災地から遠く離れた北見ですが、多くの方々の痛みや犠牲を伴う出来事を心に留めて新しい年を迎えたいと思います。
私たちは、今日、帰る家があります。一緒に生きる家族がいます。当たり前の事ですが、それはものの見方によっては、奇跡のように素晴らしい有り難いことです。3月11日を境に、その日常がなくなり、苦しみながらも希望をもって生きておられる方々のために、自分の生き方をしっかり見つめ直し意識してみたいと思いました。
先人たちが、冬至を厳しい冬に向かいつつも希望をもって春を迎えるために大切な日として努力されたように、年の瀬を有意義に過ごして新年を迎えましょう。
皆さん、メリークリスマス!そして良いお年をお迎えください。













