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2012年度入学式式辞からの抜粋

入学する皆さんへ

北見藤女子高等学校 学校長 水野 清哉

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 皆さんの中には、高校生活へのあこがれで、希望に燃えている人もいるでしょう。また、新しい学校生活への不安で、いたたまれない人もいるでしょう。誰でも、新しい生活を始める時は、その人にしか理解できない、独特の緊張感を覚えるものです。

 藤学園が重要視していること、それは、他人には見えない、人の内面、精神的なもの、つまり心です。高校生活を始めるにあたって、自分をしっかり意識し、自分の内面の心と向き合って欲しいと思います。このような心構えが、人を大きく成長させます。

 二千年前に書かれた聖書には、長い人生を生きていく上で大切な知恵がたくさん書かれています。先程、朗読された聖書の言葉(マタイ6:25~)は、皆さんの心に、どのように響いたでしょうか。「思い悩むな。空の鳥を見なさい。野の花を見なさい。あなたがたは・・価値あるものではないか」。

 昔も今も、わたしたち人間は誰でも、人生において悩みと不安を抱えて生きています。大きな事故や災害がなくても、些細なことで、人間関係において悩み苦しんだりするのです。そんな時、「思い悩むな」という呼びかけや、「あなたは、空の鳥よりも野の花よりも素晴らしい価値ある者として、この世に生を受けた」というイエスの言葉は大きな慰めとなります。

 聖書は人類に対して、神は人間一人ひとりを、無条件に愛する価値ある存在として創った。あなたのありのままの存在、そのものが大切であると伝えます。誰にでも、その人にしかない素晴らしいものがその人の中に、すでに備わっている。だから、素直に自分の価値を認め受け入れて欲しいというメッセージです。

 学校は生徒のためにあります。そして、学ぶためにあります。「学ぶ」ということは、数学の公式や英語の文法を学ぶということだけではありません。友達とケンカをしたとき、自分の進路に迷ったとき、家族のことや恋愛で悩んだとき、或いは何もやる気がなくなってどうしていいのかわからなくなったとき、そのときこそが、実は大切な「学びの時」です。自分はどうのように考え、どう生きていけばよいのか。幸せに生きてゆくために何が必要なのか。高校生活を通して自分の生き方を見つめ直し、人と人との関係の中でいろいろな生き方を考えることが大切な「学び」です。人と人が関わることによって起きる問題、人間関係における悩みや苦しみは、誰にでも、いつの時代にもあります。しかし、そのことは人生を深めるチャンスでもあるのです。

 「空の鳥を見なさい」「野の花を見なさい」。人も皆、誰でも、生かされているのです。自分の存在さえも、与えられて生かされているのです。信じるということが困難な時代ですが、人間いくら頑張っても、自然や宇宙の壮大さには太刀打ちできません。生かされている自分を意識するとき、神を、人を信じることができたとき、大きな悩みが小さなものに思えてくるものです。自分をしっかり肯定することは、生きていくための基本です。この事を素直に受け入れることこそが、本校の校訓「謙遜」「忠実」「潔白」の始まりです。

 これからの3年間が、どれだけ豊かなものになるかは、皆さん一人ひとりの、心のありようにかかっています。皆さんの可能性を引き出してくださる先生方との出会い、お互いを励まし、助け合える友との出会い、温かく見守ってくださる家族など、人々とのつながりの中で少しずつ成長し、大きな実りのある高校生活を満喫することを私は期待しています。

 

学校について(北見藤女子の熱意)















 

 

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